≪訳アリ箇所≫
E♭管チューニングスライドとレシーバーの間に約1mmの隙間があります。
インナースライドのジョイントリング付近1周にラッカー剥がれがあります。
【62HRについて】
音のまとまりがよい小振りなローズブラスベルと、主管の抜けがよいオフセットにしながら、F管のボアを大きくしたのが特徴です。これによりトラディショナルなロータリーバルブを採用しながら、新型のバルブに匹敵する音抜けのよさが実現されました。
【コーンについて】
金管楽器奏者の友人たちのためにマウスピースを製造していたインディアナ州エルクハート「ブリック・ブラウン楽団」のコルネット吹き、“チャールズ・ジェラルド・コーン”は、1875年、20フィート四方の小さな店で、アメリカ国内では初めてとなるコルネットを製作し、世に送り出しました。
1879年に店はより広い区画に移転し、楽器製造が軌道に乗ると、1888年、コーンは15人の楽器職人を呼び寄せました。彼等の職人芸は、コーンの独創性や意欲とひとつになって楽器を生み出すこととなり、1893年シカゴで開かれた万国博覧会で彼等の楽器が最高栄誉賞を得たことは特筆に値します。
今日、コーン社のシンフォニーシリーズ・トロンボーンは特にクラシック音楽の世界で伝説的な位置を占めています。